虫歯を削るための器具には、主に2種類あります。歯科医はこれらを「タービン」と「エンジン」と呼んでいます。
それぞれの特徴について説明します。タービンは回転数が30~40万回/分で、非常に高速で回転します。そのため、歯質や金属、陶材などを効率よく削ることができます。一方、エンジンの回転数は最大で約10,000回/分と低速です。この回転数の違いは、患者さんが聞く音の違いにも現れます。タービンを使用すると、甲高いシュウィーーンという音がしますが、エンジンを使用すると、低いごとごとした音がします。
虫歯を削るための器具には、主に2種類あります。歯科医はこれらを「タービン」と「エンジン」と呼んでいます。
それぞれの特徴について説明します。タービンは回転数が30~40万回/分で、非常に高速で回転します。そのため、歯質や金属、陶材などを効率よく削ることができます。一方、エンジンの回転数は最大で約10,000回/分と低速です。この回転数の違いは、患者さんが聞く音の違いにも現れます。タービンを使用すると、甲高いシュウィーーンという音がしますが、エンジンを使用すると、低いごとごとした音がします。
タービンは非常に高速で回転するため、健康な歯の硬いエナメル質も容易に削ることができます。しかし、エンジンは回転数が遅いため、虫歯で柔らかくなった歯質しか削ることができません。健康なエナメル質にエンジンのバーを当てても、削ることはできません。
歯は人体で最も硬い物質ですので、簡単には削れません。タービンでない限り、エンジンでは健康な部分を削ることはないので、ご安心ください。ただし、エンジンを使用する際には、頭の方までごとごとした音が響くことがあり、不快に感じる方もいます。
患者さんそれぞれで痛みに対する感受性は異なりますので、削られている間に不快感を感じた場合は、歯科医師に遠慮なくお知らせください。
今回は、歯を削る器具であるタービンとエンジンについて説明しました。
SHUNJI.MATSUDA