昨今、テレビなどでも取り上げられた歯科用レーザー(医療用レーザー)ですが、主に4種類あります。用途によって使い分けたり、保険適用内で行える治療と自由診療(保険適用外)でしか使えない場合がある治療があり、ご希望される場合は初診時にご希望を伝えて頂ければカウンセリング・ルームにてしっかりとご説明させていただきます。
当院、大宮いしはた歯科ではまだどのGC社の炭酸ガスレーザーPlusを導入予定です。(2024年6月末現在)
昨今、テレビなどでも取り上げられた歯科用レーザー(医療用レーザー)ですが、主に4種類あります。用途によって使い分けたり、保険適用内で行える治療と自由診療(保険適用外)でしか使えない場合がある治療があり、ご希望される場合は初診時にご希望を伝えて頂ければカウンセリング・ルームにてしっかりとご説明させていただきます。
当院、大宮いしはた歯科ではまだどのGC社の炭酸ガスレーザーPlusを導入予定です。(2024年6月末現在)
炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)
口内炎や歯周病、歯肉の炎症の改善、抜歯から外科処置における止血などで使用されます。炭酸ガスレーザーの光は水分に吸収されるので深い部分までは達することがなく痛みが少ないという特徴があります。
Er:YAGレーザー(エルビウムヤグレーザー)
硬い組織(虫歯など)を削ることが出来る唯一のレーザーでむし歯になっている歯質を痛み無く蒸散出来ます。補綴物であるインレー(部分的な詰め物)やクラウン(歯の全体を覆う被せ物)の修復が必要な虫歯には適応出来ません。
Nd:YAGレーザー(ネオジウムヤグレーザー)
Nd:YAGレーザーは波長が1064nmで水分に吸収されにくく、継続周波によって組織内部まで浸透する性質があります。これによる熱が深くまで達する影響や危険性が少ない止血、凝固・蒸散・切開が可能です。
一般的に歯科では、歯肉切除、根尖性歯周症、歯肉炎、口内炎で使われます。
半導体レーザー(ダイオードレーザー)
ダイオードレーザーは出力の低い状態で使用する場合には、知覚過敏の緩和治療、口内炎や口腔内の傷口の治癒の促進で使用する場合が多く、出力の強い状態では歯周病治療、外科的手術での切開から止血、凝固・蒸散(粘膜や舌などの軟組織疾患に限る)、そしてインプラント治療や根管治療で使用されます。
歯周病治療
・歯周ポケットの殺菌と清掃を行い、詠唱を抑えられます。
・歯ぐきの切開や汚染されている組織の除去が可能です。
虫歯治療
・初期の虫歯の除去が可能です。
・レーザー蛍光技術でむし歯の検出が可能です。
根管治療
・リーマーで難しい根管の消毒。
・根管内の感染組織の除去。
口内炎やアフタ性口内炎の治療
・痛みをやわらげ治癒を促進させます。
※アフタ性口内炎は根本的な対策が出来ず、発症してから治療になり、レーザー治療は対処的な治療になります。
歯茎の整形
・ガムピーリングやガムリフト(歯肉切開術)。
・歯ぐきの色素沈着の除去。
ホワイトニング
・歯の表面にレーザーを照射し漂白効果を促進させます。
口腔外科手術
・小さな腫瘍や病変の除去。
・親知らずの抜歯など。
保険適用の場合はいくつか条件があり、
[充填]
1)形成料(1歯につき)
①②割愛する
③う蝕歯無痛的窩洞形成加算
レーザー照射のみにより齲蝕歯即時充填形成または窩洞形成を行った場合
・エアタービン等歯科用切削器具を使わず痛みを抑制しながら齲蝕歯の充填処置のための齲蝕除去及び窩洞形成を行う場合。エアタービン等や伝達麻酔を使用した場合は算定できない。
・エルビウム・ヤグレーザーおよび罹患象牙質除去機能付きレーザーであること
・「施設基準」の届け出を行った保険医療機関であること。
※施設基準とは(1)レーザー治療に関わる専門の知識及び3年以上の経験を有する歯科医師が1名以上いること。(2)無痛的に充填のためのう蝕の除去および窩洞形成が可能なレーザー機器を備えている事。
[粘液嚢胞摘出](レーザー機器使用)
※1 舌粘液嚢胞摘出術において口腔内の軟組織の切開、止血、凝固および蒸散が可能なレーザー機器(ネオジウム・ヤグレーザー、ダイオードレーザー、炭酸ガスレーザー、エルビウム・ヤグレーザー)を使用した場合。
※2 保険適用でのレーザー機器の使用は、歯肉・歯槽部腫瘍手術(エプーリスを含む軟組織限局)、浮動歯肉切除術(1/3顎限度または1/2顎程度)、舌腫瘍摘出術(粘液嚢胞摘出術)、口蓋腫瘍摘出(口蓋粘膜に限局)、頬・口唇・舌小帯形成術・口唇腫瘍摘出術(粘液嚢胞摘出術)、頬腫瘍摘出術(粘液嚢胞摘出術)、がま種切開術においてレーザー手術装置を使用した場合に算定。
・レーザー機器加算は、厚生労働大臣が定める「施設基準」の適合、地方厚生局長等に届け出を行った保険医療機関に限り算定が可能。
・当該医療機関内に当該療養に関する研修を受けた歯科医師が配置されている事。
・当該療養を行うにつき十分な機器を有している事。
[光CR充填(臼歯)レーザー応用]
割愛する
レーザー治療を保険で受けて頂く場合には国が定めた条件で行う必要があります。
患者さまには分かりやすくご説明しますので、ご希望の場合にはお気軽にお申し付け下さい。
「レーザー治療は痛くないの?今回の治療で出来ますか?」
「保険になります?自費治療になります?」
など、ざっくりでも良いのでお聞きくださいね。
SHUNJI.MATSUDA