日本人に多い不正咬合『叢生』について

日本人に多い不正咬合『叢生』について

叢生とは

叢生とは|大宮駅から徒歩6分の歯医者、大宮いしはた歯科

叢生とは、別名「乱杭歯」と呼ばれる、歯がきれいに一列に並べず、歯列の内側や外側にはみ出して生えている状態を指します。
一般的に「歯のがたがた」や「でこぼこした歯並び」と呼ばれるものが、この叢生にあたります。

叢生の原因

あごの骨に対して歯が大きすぎる場合や、逆に歯に対してあごの骨が小さすぎる場合に発生します。
叢生は、あごの中で歯が十分なスペースを見つけられず、まるでイス取りゲームのように押し合いになることで起こります。八重歯もこの叢生の一種で、特に犬歯(糸切り歯・前から数えて3番目の歯)が飛び出して、牙のように見えることを指します。犬歯は前歯の中で最も遅く生えるため、場所を確保できずに外側に飛び出してしまうことが多いのです。

叢生が多い原因について

日本人などの農耕民族には、比較的大きな歯が特徴としてあります。これは、繊維質の多い食べ物を主食としていたため、歯がすり減りやすく、それに適応した結果かもしれないという仮説もあります。一方で、現代人は昔の人に比べてあごがやや小さくなる傾向があり、これが叢生の発生を助長していると考えられます。

叢生の問題点

叢生が問題となるのは、歯が重なり合っているために歯磨きが難しくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まることです。また、叢生の歯は、あごの骨の外に少しはみ出してしまうことがあるため、歯を支える骨や歯肉が弱くなりやすいという問題もあります。

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