
今回は患者さんから歯が黒くなったと受診されたお話をします。
貧血予防のために鉄剤を飲み始めてから、前歯に黒い筋が目立つようになったとのことです。
診察すると、前歯に黒い線があり、器具で触れても硬く、虫歯の症状とは異なるものでした。
調べたところ、鉄剤の影響による着色であることが分かったので、これについて説明します。
今回は患者さんから歯が黒くなったと受診されたお話をします。
貧血予防のために鉄剤を飲み始めてから、前歯に黒い筋が目立つようになったとのことです。
診察すると、前歯に黒い線があり、器具で触れても硬く、虫歯の症状とは異なるものでした。
調べたところ、鉄剤の影響による着色であることが分かったので、これについて説明します。
今回の鉄剤はフェロミアと呼ばれ、服用すると歯が黒色や茶褐色に変色することがあります。
これはフェロミアに限らず、他の鉄剤でも起こりうる現象です。
鉄剤を服用すると、唾液の糖蛋白由来の被膜とプラーク(歯垢)に鉄イオンとタンニン酸などが結合し、黒色や茶褐色に着色します。
・鉄剤(フェロミア)を長時間口に含んだ場合
・フェロミアを服用した後、口内に残留している場合
・毎日の歯磨きが不十分な場合
・鉄剤を粉砕した場合
・フェロミアは水や白湯で素早く服用する
・お茶や紅茶などタンニン酸を含む飲み物を避ける
・鉄剤を服用した日はしっかり歯磨きをする
・軽度の着色はブラッシングで取り除ける。歯磨き粉で落ちない場合は重曹を使用する
・上記の方法で着色が落ちない場合は、歯科医院でクリーニングを受ける
歯について相談したいことがございましたらお気軽に大宮いしはた歯科にお問合せください。