かみ癖について
かみ癖とは、食事中に最初に噛む位置に特定の習慣がある状態を指します。かみ癖は簡単に調べることができます。
患者さんの舌の中央にロールワッテという円柱状の綿を置き、奥歯で好きな場所を噛んでもらいます。このとき、95%以上の患者さんが癖のある側で綿を噛むと言われています。
脳科学の研究によれば、歩行、呼吸、嚥下、咀嚼は無意識に行われる行動で、筋肉への刷り込み(筋肉記憶)によって自動化されています。咀嚼時に無意識に同じ側で噛み続けることが、顎関節症を引き起こす最大のリスク要因であると当院では考えています。