親知らずは正式には第三大臼歯と呼ばれ、18歳から20歳前後で生えてくることが多い特殊な歯です。ごくまれに、40歳を過ぎてから親知らずが生えてくる方もいます。
それ以外の歯は16歳くらいまでには生え揃い、永久歯列が完成するともいえます。
私たちは28本の永久歯で十分に噛むことができるため、追加で生えてくる4本の親知らずには疑問を持つかもしれません。また、生えてこない人がいるのはなぜでしょうか。
親知らずは正式には第三大臼歯と呼ばれ、18歳から20歳前後で生えてくることが多い特殊な歯です。ごくまれに、40歳を過ぎてから親知らずが生えてくる方もいます。
それ以外の歯は16歳くらいまでには生え揃い、永久歯列が完成するともいえます。
私たちは28本の永久歯で十分に噛むことができるため、追加で生えてくる4本の親知らずには疑問を持つかもしれません。また、生えてこない人がいるのはなぜでしょうか。
「親知らずが生えてこない」といわれる状態は主に2つあります。
1つ目の「親知らずが歯ぐきに埋まったままの状態」は、肉眼では確認できないが、歯茎の中に埋まっている場合です。この場合は、後々生えてくる可能性があり、歯科医院でレントゲン撮影をすることで確認できます。もう1つの「親知らずの歯胚(歯の元)が存在せず親知らずが形成されない」については、レントゲンで撮影しても、親知らずが全く存在していないケースになります。
親知らずが歯ぐきに埋まったまま生えてこない原因は「スペース不足」です。
現代人、特に日本人の顎は小さく、32本の歯を並べるスペースが不足しています。そのため、最後に生えてくる親知らずが生えてこれないことがあります。
無理に生えてこようとする親知らずは、斜めに生えたり半分だけ頭を出したりします。
こちらは遺伝的要因が強いと考えられます。
顎骨の中に発生した歯胚が徐々に成長していって、正常な永久歯に変化していきます。
歯胚の数は、生まれた時にはほぼ決まっていますので、親からの遺伝とみてよいでしょう。
痛みや腫れを引き起こす親知らずは治療が必要です。放置すると歯周囲炎などの病気を引き起こすため、早急に歯科を受診してください。無症状の親知らずでも、斜めや横に生えている場合は磨きにくく、虫歯や歯周病のリスクが高いため、治療が必要になることもあります。また、歯茎の中に埋まっている親知らずも、隣の歯を圧迫している場合は抜歯が必要です。治療が必要かどうかは歯科医師にしか判断できないため、まずは歯科医院を訪れることをお勧めします。
KAZUKI.ISHIHATA