関節リウマチを歯周病治療で改善させる

関節リウマチを歯周病治療で改善させる

関節リウマチとは

理事長 石幡 一樹
KAZUKI.ISHIHATA

関節リウマチとは、普段は自分を助けてくれる免疫が異常を起こして「自己抗体」を作り出し、自分の関節を攻撃し炎症を起こす病気です。女性に多く男性との発症比率は5:1ほど。高齢者に多くみられる病気です。
大宮いしはた歯科のブログを読んでいる皆さんは「炎症」と聞いてハッと思うのではないでしょうか?そうです、ここでも歯周病が関係してくるのです。

POINT 症状と病気の違い

症状とは病気や体調の状態で体に現れる不調の事で、病気は医学的に定義された特定の原因によって体に現れる機能障害や疾患の事です。

歯周病菌がPAD酵素を持っている

歯周病が歯ぐきを下げたり、歯の骨(歯槽骨:しそうこつ)を溶かす病気というのは歯周病ページでも説明をしておりますが、歯周病菌であるP.g.菌(Porphyromonas gingivalis:ポルフィロモナス・ジンジバリス)がタンパク質をシトルリン化させる酵素PAD(Peptidylarginine deiminase)を持っていることが発見されました。
つまり、すい臓でも同じようなことが起きて歯周病菌が体に必要なタンパク質にPADを引き渡すことでシアトルリン化タンパク質に変身してしまうのです。

関節のあたりで増殖したこれらを抑えるために抗シアトルリン化タンパク質抗体(抗CCP抗体)が集まって関節で大戦争を始めるのです。これが炎症を引き起こして関節リウマチを引き起こしている状態になるのです。

そう、つまりは歯周病を改善させることでP.g.菌がタンパク質に酵素PADを渡すことが少なくなり、結果としてP.gingivalis血清抗体価と血清シアトルリン化濃度が低下することで関節リウマチの発症が少なくなるという結果が報告されております。

通常の関節リウマチの治療は?

薬物療法:炎症を抑える非ステロイド性抗炎症薬や疾患修飾性抗リウマチ薬、生物学的製剤などを使用し改善を促します。
リハビリ:運動療法や物理療法などがあります。
手術:お薬やリハビリで改善が見られない場合や関節が変形してしまった場合には外科的手術をします。

リハビリは症状が出てしまった場合、それが出ないようにコントロールをしていく対応をメインとした病気です。身体の不思議はまだまだ判明していないことが多く、歯周病菌が炎症を引き起こすPADをタンパク質に引き渡して免疫同士の戦いを関節という戦場で暴れまわることは分かりましたが、関節リウマチやリウマチにはまだまだ不明な点も多いと言われています。

「悪くなってから」ではなく、大宮いしはた歯科では「悪くなる前に歯医者さんにも主治医を作ろう」と発信しています。
歯周病は成人の方80%が罹患している感染症です。症状が無くても3カ月に1度は定期検診に行きましょう。

ご不明な点はお気軽にご相談下さいね。

 

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