虫歯や歯周病の予防において、唾液は非常に重要な役割を果たします。
今回は唾液の主な機能とその関係性について説明します。
虫歯や歯周病の予防において、唾液は非常に重要な役割を果たします。
今回は唾液の主な機能とその関係性について説明します。
唾液の分泌を促すためには、以下のような方法があります。
舌を前に出したり、引っ込めたりを数回繰り返します。次に、舌を限界まで前に出した状態で唇を舐めるように3周します。これを右回りと左回りそれぞれ行ってください。舌を大きく動かすことで唾液が分泌されやすくなります。毎日行うことで舌の筋肉も鍛えられ、唾液の分泌が促進されます。
唾液を出すためには積極的に水分補給を行いましょう。体内の水分が不足すると唾液の分泌が低下します。飲むタイミングとしては、食事と食事の間や歯磨き後、起床直後、就寝前が適しています。1回に飲む量はコップ1杯を目安にしてください。コーヒーや緑茶、ウーロン茶は利尿作用があるため、飲みすぎると口が乾燥します。また、ジュースや牛乳などは口内を酸性化し、口臭が発生しやすくなります。
口に物を入れることで唾液腺が刺激され、唾液が分泌されます。特に、だし昆布は唾液に触れても溶けにくく、口内の細菌増殖を防ぎます。だし昆布を幅1センチ×高さ2センチの長方形にカットし、舌で転がしながら唾液で溶かします。口に含んでいる間は、だし昆布を噛まないように注意してください。だし昆布が溶けるまで時間がかかりますが、細菌の繁殖を防ぎながら唾液の分泌を促します。
キシリトール入りのシュガーレスガムを噛むことで唾液を出すことができます。味が消えてもガムを噛み続け、舌でコロコロ転がすことで唾液腺が刺激されます。
実際に声を出すことで、口周りの筋肉が動き、唾液腺が刺激されます。発声方法に特に決まりはなく、「あいうえお」と順番に言ったり、早口言葉を繰り返すなど、自分に合った方法で行ってください。これにより副交感神経が活発化し、唾液も分泌されやすくなります。舌の運動と組み合わせると、さらに効果的です。
食事をよく噛むことで唾液腺が刺激され、唾液が分泌されやすくなります。1回の食事には30分から1時間ほどかけて食べると良いです。しかし、現代社会では「仕事が忙しい」や「食べ物が柔らかくなった」などの理由で食事時間が短縮されています。平均で1回の食事時間は約10分と言われていますが、これでは唾液が不足する原因になるため注意が必要です。
リラックスすることで副交感神経が刺激され、サラサラな唾液が分泌されます。これにより胃腸の働きも良くなり、食事の消化にも良い影響があります。一方、緊張や不安、悩みなどのストレスがあると交感神経が刺激され、口内がネバネバしたり乾燥したりして唾液が分泌されにくくなります。
サラサラの唾液を分泌させるためには、舌の運動やよく噛むこと、水分補給が大切です。また、ストレスを溜めないことも重要です。唾液には細菌から歯を守る役割もあるため、唾液が少ないと感じる方は、これらの方法を試してみてください。
SHUNJI.MATSUDA