医療法人社団樹伸会

大宮いしはた歯科

ドイツ式超精密入れ歯とも呼ばれます。

茶筒のふたが外れにくいのはお分かりかと思いますが、この仕組みを利用した入れ歯です。通常の部分入れ歯のように金属製のバネで他の歯に引っ掛ける形式ではなく、残っている歯に内冠という冠を被せて（茶筒でいうと本体側）、入れ歯内部に作られた外冠（茶筒でいうとふた側）と装着時に一体化する治療法です。これにより、入れ歯と残っているご自身の歯が「一体化した固定装置」となり、入れ歯をしっかりと支えることができます。そのため、入れ歯に求められる要件である動かない・汚れない・壊れないという点をすべて兼ね備えており、お肉や餅も噛むことができます。

保険の入れ歯を使うと、金属製のバネが目立ち、他人にもすぐに分かってしまいます。しかし、ノンクラスプデンチャーではバネの部分がピンク色になり、歯茎の色と同化するため、他人から見ても入れ歯の存在がわからなくなります。また、見えない部分に金属を使うので、床の部分が薄く作れます。そのため、装着感も良く、固定する部分と床が一体化しているため、適合性が優れています。この入れ歯は、保険の入れ歯と比べても、残っている歯を傷つけるリスクが少なく、安定してよく噛むことができます。
フィット感がよいので初めて入れ歯を作られる方にもおすすめです。また、金属のバネが見えるのが気になる方や歯が締め付けられたり、違和感がある方にもお勧めします。部分入れ歯用の義歯なので2～3本の少数の歯がなくなってしまっている方向けの義歯です。

金属床（メタルプレート）義歯は、金属で作られた入れ歯の主要部分を指します。保険の入れ歯では、床の部分がレジン（プラスチック）で作られています。ただし、強度を確保するために、ある程度の厚みが必要です。平均して1.5〜2mmの厚さが必要であり、これによりある程度の違和感が生じます。

一方、金属床はプラスチックよりもはるかに強度があり、そのため薄く作ることができます。厚みはプラスチックの3分の1〜4分の1程度にまで薄くすることができ、その結果、違和感が非常に少なくなります。また、熱を伝えやすい性質があるため、美味しく食事を楽しむことができます。金属床は残っている歯にぴったりとフィットするため、歯を傷めたり壊したりすることがありません。保険の入れ歯よりもずっとしっかりと噛むことができます。入れられた患者さんは、保険の入れ歯とは全く異なる装置だと感じることがあります。

特殊なシリコーンのクッションを使用し、入れ歯の硬いプラスチックでできた歯ぐきに当たる面に取り付けます。このクッションは柔らかさを持続し、歯ぐきにかかる圧力を和らげ、噛む際の痛みを軽減します。これにより、硬いものでもしっかりと噛むことができ、食べ物を選ぶ制約がありません。また、特殊なシリコーンの弾力が顎の動きに吸着し、噛むときに入れ歯が外れにくくなり、安定性が増します。このクッションは食事や会話中にも外れにくく、細かい食べ物が入れ歯と歯ぐきの間に挟まる心配がありません。歯茎が薄い方や感覚が敏感な方、入れ歯による痛みで悩んでいる方には特にお勧めです。