歯石を取るのにどうして何回か通うの?

歯石を取るのにどうして何回か通うの?

診察室・大宮いしはた歯科

皆さんは歯石を取るために何度も歯医者に通わなければならなかった経験はありませんか?「なぜ一度で終わらないのだろう」と感じた方もいるかもしれません。今回は、歯石除去に複数回通院が必要となる理由についてご説明します。

歯石取りに複数回かかる原因の一つとして、歯周病が考えられます。歯周病は、歯磨き中に出血する程度の症状しかなく、自覚症状がほとんどないまま進行してしまうことが多いです。

歯周病は急性の病気ではなく、糖尿病や動脈硬化のようにゆっくりと進行する慢性疾患です。そのため、急激に悪化することはありませんが、適切な治療を受けることで症状の進行を抑え、健康な状態を維持することが可能です。この点が患者さんに十分理解されていないことが残念でなりません。

歯周病について

歯周病とは?

歯周病は、歯を支える周りの組織に影響を与える病気です。歯と歯茎の境目にプラーク(歯垢)が溜まると、歯茎が赤く腫れ、炎症が進行すると歯周ポケットが深くなり、歯槽骨(歯を支える骨)が溶けてしまいます。重度になると、支えがなくなった歯が揺れて、最終的には抜け落ちることもあります。

歯周病の原因

歯周病の主な原因はプラーク、つまり細菌の塊です。プラークは唾液中のカルシウムと結びついて歯石となり、48時間程度で形成が始まるとされています。歯石は表面がザラザラしており、細菌が集まりやすくなるため、歯周病が進行しやすくなります。歯石は目に見える部分だけでなく、歯茎の中にも隠れて存在します。

歯周病の治療

歯周病の治療には、毎日行う「セルフケア」と、歯科医師や歯科衛生士による「プロフェッショナルケア」が必要です。プロフェッショナルケアではまず、目に見える歯石を取り除き、セルフケアをしやすくします。次に、歯茎の中に隠れた歯石を専用の器具で丁寧に除去しますが、このプロセスには時間がかかります。炎症を減らすために、事前に表面の歯石取りとセルフケアが行われることが理想的です。

深い歯周ポケット内の歯石を除去する際には、麻酔が必要であり、一度に全てを取り除くことは患者さんの負担が大きいため、数回に分けて行われます。全ての歯茎の中の歯石を取り除くには、通常6回ほど通院が必要です。

治療が完了したら、効果を確認し、次の治療に進むか、さらなる歯石除去を行うか、メンテナンスに移行するかを判断します。

メンテナンス

1~3ヶ月ごとの定期的なプロフェッショナルケアを受けることで、健康な歯茎の状態を保つことができます。

健康な方であれば、歯石取りは数回(1~2回)でメインテナンスに移行できますが、歯周病が進行している場合は治療回数が増え、治療期間が半年から1年かかることもあります。歯周病は自覚症状が少ないため、気づかないうちに進行してしまうことが多いです。悪化する前に、ぜひ検診を受けてください。

最後に、「歯石取りに6回もかかるの?」と質問されることがありますが、これは厚生労働省が定めた保険の仕組みによるものです。仮に10本分の歯石を除去しても、前歯なら6本分、奥歯なら4本分しか請求できない仕組みとなっています。

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