歯周病と全身疾患について

歯周病と全身疾患について

「口の中の病気で命を落とすことはない」と思っていませんか?実は、口の中の病気の一つである歯周病が、命に関わる可能性があることがわかってきました。歯周病は口の中の病気ですが、全身の健康とも深く関連しており、身体にさまざまな影響を及ぼします。ここでは、歯周病が身体にどのように影響するのかを多角的に探ってみたいと思います。

歯周病は全身疾患|大宮駅から徒歩6分大宮いしはた歯科

歯周病は細菌感染症

歯周病は、細菌による感染症です。歯周病菌と、それに対抗する身体の防御機能のバランスが崩れることで発症し、進行します。プラーク(歯垢)には300~400種類の細菌が存在し、その中には30~40種類の歯周病菌が含まれています。歯周病にかかると、これらの歯周病菌が大幅に増殖し、口の中から気管や肺へ、さらに血流に乗って全身へと広がるリスクが高まります。このようにして、歯周病菌が高齢者の肺炎や細菌性心内膜炎の原因となることがあります。

歯周病は慢性炎症

細菌やウイルスなどの有害物質が体内に侵入すると、身体はそれらを排除しようとし、炎症反応を引き起こします。これは急性炎症と呼ばれるもので、通常は有害物質が排除されれば炎症は治まります。しかし、炎症が長引き、痛みや目立った症状がなくても慢性化することがあります。慢性炎症が続くと、身体が作り出す炎症物質が悪影響を及ぼすことがあります。近年、糖尿病や動脈硬化などが慢性炎症を伴う病気であり、炎症物質がその発症や進行に関与していることが明らかになってきました。歯周病では、口の中に定着した歯周病菌が原因で、慢性炎症が続き、炎症物質が分泌され続けることにより、歯周組織が破壊されます。そして、この炎症物質は血流に乗って全身に影響を与えます。

また、歯周病菌の毒素が血流に入りやすくなり、糖尿病や動脈硬化のような既に慢性炎症が進行している状態では、これらの炎症物質がさらに病状を悪化させる可能性があります。妊娠中の場合は、炎症物質が早産のリスクを高めることも考えられます。

歯周病は骨の病気

歯周病が進行すると、歯を支えている歯槽骨が破壊されます。つまり、歯周病は骨の病気でもあります。骨が弱くなる骨粗鬆症の患者では、歯周病による歯槽骨の破壊が進行しやすいことが報告されています。

歯周病は生活習慣病

歯周病は、生活習慣とも密接に関連しています。予防において最も重要なのは、毎日の正しい歯磨きです。歯磨きが適切でないと、歯周病が発症しやすくなります。また、喫煙、ストレス、不規則な生活習慣も歯周病に関与しています。タバコに含まれる有害物質は、歯茎にダメージを与え、血流を悪化させることで防御機能を低下させます。さらに、ストレスや疲労、夜更かしが続くと、身体の防御機能が弱まり、歯周病のリスクが高まります。糖尿病患者では、歯周病のリスクが特に高く、歯周病は糖尿病の第6の合併症とも言われています。

まとめ

歯周病は、口の中の病気でありながら全身の健康に深く関わる問題です。特に、糖尿病との関連が強く、歯周病は糖尿病の第6の合併症とされています。歯周病は細菌感染症であり、細菌が血流に乗って全身に広がることで、肺炎や心内膜炎の原因となることもあります。また、慢性炎症が続くことで、身体全体に悪影響を与え、糖尿病や動脈硬化の進行を促進します。さらに、歯周病は歯を支える骨を破壊します。

歯周病は成人の約8割が患っているともいわれる病気です
口の中の病気と軽く思わないで、歯周病の疑いがあれば大宮いしはた歯科までご相談ください。

※平成23年 歯科疾患実態調査 厚生労働省より

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