大宮いしはた歯科の石幡一樹です。
口の中にコブのような硬いふくらみを感じたことはありますか?
鏡で見ると、まるで歯ぐきが腫れているように見えるため、慌てて歯科医院を訪れる方もいます。もしも痛みのない硬いふくらみがある場合、それは骨隆起である可能性があります。
骨隆起は多くの場合、放置しても問題ありませんが、時には手術で取り除いた方が良い場合もあります。では、骨隆起とは一体何なのか、どのような場合に治療が必要なのかをご説明します。
大宮いしはた歯科の石幡一樹です。
口の中にコブのような硬いふくらみを感じたことはありますか?
鏡で見ると、まるで歯ぐきが腫れているように見えるため、慌てて歯科医院を訪れる方もいます。もしも痛みのない硬いふくらみがある場合、それは骨隆起である可能性があります。
骨隆起は多くの場合、放置しても問題ありませんが、時には手術で取り除いた方が良い場合もあります。では、骨隆起とは一体何なのか、どのような場合に治療が必要なのかをご説明します。
骨隆起とは、外骨症(がいこつしょう)とも呼ばれ、骨が過剰に発育した状態を指します。これは腫瘍のように転移したり広がったりするものではなく、身体に害をなすものではありません。そのため、骨隆起が生活に支障をきたさない場合、特に治療は必要ありません。
骨隆起は、子供の時にはほとんど見られず、年齢を重ねるとともに出現し、男性よりも女性に多く見られる傾向があります。大人の半数ほどに見られるとも言われ、非常にありふれた症状の一つです。一般的には40歳から60歳くらいに出現しますが、稀に20代でも見られることがあります。
小さな膨らみが一定の大きさで留まる場合もありますが、徐々に大きくなることもあります。一旦膨らみが生じると、自然に小さくなることはありません。上あごの中央部分にできる膨らみは通常1つですが、下あごや奥歯付近に出る場合は左右対称に2つ現れることが多いです。
初めて骨隆起を見た人は、単なる歯茎の腫れと勘違いすることがあります。しかし、骨隆起は歯茎が薄くなり、中の骨が透けて見えることがあります。中の骨が透けて見える場合、それは骨隆起である可能性が高いです。また、骨隆起は押すと硬く、歯茎の腫れは押すと弾力があります。これにより、触った感じで区別することができます。
骨隆起の原因は完全には解明されていませんが、以下のような要因が考えられます。
骨隆起は以下の場所にできやすいです。
骨隆起は一般的に無害ですが、症状が生活に支障をきたす場合は歯科医に相談し、適切な対処を行うことが重要です。
骨隆起が大きくなると、声が聞き取りづらくなったり、会話がしにくくなったりすることがあります。そのような場合、骨隆起部分を手術で取り除くことが必要です。
食事中に骨隆起部分と食べ物が擦れ合うことで痛みを感じることがあります。この痛みだけでなく、口内炎になることもあります。このようなトラブルがある場合は、手術で骨隆起を除去して痛みや口内炎の原因を取り除きます。
義歯を装着する際に骨隆起が邪魔をして困難になることがあります。また、義歯が骨隆起に接触して痛みを感じることもあります。このような場合、手術で骨隆起を取り除くことがあります。
骨隆起の手術は保険が適用されます。痛みや違和感がある場合は歯科医師に相談しましょう。手術は短時間で終わり、入院の必要はありません。
手術の手順は、まず局所麻酔を行い、骨隆起部分の歯茎を切開します。露出した骨隆起部分を削り、縫合して終了です。この手術は比較的簡単で、不安も少ないです。麻酔が切れた後には、抜歯のような痛みを感じることがありますが、処方された痛み止めで対応できます。縫合部分が完全に治るまでには1~2週間かかります。
骨隆起の再発を防ぐためには、以下のアフターケアが重要です。
骨隆起の手術は恐怖を感じるかもしれませんが、抜歯と同じ程度の内容と時間です。骨隆起自体は無害ですが、日常生活に支障が出る場合は手術を考えましょう。症状がある場合は、自己判断せずに歯科医院で診察を受けることが重要です。
KAZUKI.ISHIHATA