「若い人で部分入れ歯をしている人っている?」
「部分入れ歯とブリッジでは、若い人はどちらで治療することが多い?」
若くして歯を失ってしまった方々は、このような疑問や不安を抱えているかもしれません。
また、若くして部分入れ歯を使用することに対して、みじめに感じたり、恥ずかしいと思う方も多いでしょう。
まず前提として、若い人でも部分入れ歯を使用している方はいます。さらに、どの治療法を選ぶべきかは、個々の重視するポイントによって異なります。若くして部分入れ歯を使うことを恥ずかしく思う必要はありません。
この記事では、部分入れ歯を検討する若い方々のよくある不安や疑問に答え、部分入れ歯が周りにバレにくい方法や、ブリッジと比較した場合のおすすめについて解説しています。
この記事を読むことで、部分入れ歯に関する不安や悩みを解消する一助になるでしょう。
ぜひ参考にしてみてください。
20代・30代・40代の若い方でも、部分入れ歯を使用している人は一定数います。
しかし、入れ歯と聞くと高齢者のイメージが強いため、若くして入れ歯を使用することに抵抗を感じたり、周りに同じような若い入れ歯使用者がいるという認識がない場合もあるでしょう。
このような方に知っていただきたい調査結果があります。
平成28年に厚生労働省が行った「歯科疾患実態調査」によると、10代から何らかの理由で歯を失っている人がいることが確認できます。具体的には、以下の通りです。
割合としては多くないものの、歯を失っている方は存在します。
また、部分入れ歯を使用して欠損歯を補っている方については、30代の方から使用している事実が確認されています。20代の方については確認できていませんが、平成28年以降で増えている可能性は十分に考えられます。
ブリッジやインプラントなどの治療を選ぶ方もいる一方で、若い人でも一定数の部分入れ歯使用者がいるのが現状です。
参考:厚生労働省「H28歯科疾患実態調査」https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/62-28-01.pdf,(2023.1.25)
若い人が部分入れ歯を検討する際には、次のような不安や疑問を抱えることが多いようです。
これらの不安や疑問について、一つの考え方としてお答えします。
ほとんどバレることはありません。普段の生活で、「この人は部分入れ歯をしている」とすぐに分かるでしょうか?多くの人は気付かないか、気にもしないと思います。
実際、歯が大切とされる芸能人の中にも部分入れ歯を使用している人がいます。女優の安達祐実さんやデヴィ夫人などは、自ら入れ歯を使用していることを公表しています。この記事を読んで初めて知った方も多いのではないでしょうか。
最近では部分入れ歯の質が向上し、目立ちにくいものが作れるようになっています。そのため、部分入れ歯を使っていても周りにバレることはほとんどありません。ただし、どの種類の部分入れ歯を選ぶかによって目立ちやすさは変わります。保険適用の部分入れ歯では、金属のバネ部分が他の歯にかかるため、それが目立つこともあります。バレにくい部分入れ歯を希望する場合は、自費で作る入れ歯をおすすめします。詳細は「3. バレにくいおすすめの部分入れ歯」で解説します。
何を不便に感じるかによります。例えば、部分入れ歯は基本的に毎食後の歯磨き時に外して清掃する必要があります。これは虫歯や歯周病などの口内トラブルを防ぐために必要な手順です。毎食後に歯磨きをする習慣がなければ、これを面倒と感じるかもしれません。しかし、慣れや習慣にすることで不便に感じなくなることも多いです。
また、部分入れ歯を口に入れていると違和感を覚え、食事や会話の際に不便に感じることもあるでしょう。この点は、自分の口内に合った入れ歯を作ることで解決できることが多いです。違和感の少ない入れ歯を作ってもらうためには、保険適用の入れ歯だけでなく、自費で作る入れ歯も検討すると良いでしょう。
周りにバレにくい部分入れ歯としておすすめなのは、以下の自費で作るタイプです。
それぞれについて詳しく説明します。
ノンクラスプデンチャーは、金属の留め具やバネがない部分入れ歯です。金属を使わずに、歯茎の色に似た弾性の高い樹脂を使用して、欠損歯の周りを覆う形で固定します。このため、目立ちにくく、見た目に配慮した入れ歯として人気があります。ただし、この素材の特性上、寿命が短く、3年程度で作り直しが必要になることが多いです。
エステショット義歯は、ノンクラスプデンチャーの一種です。歯茎の色に似た弾性の高い樹脂を使用しているため、目立ちにくいという利点があります。さらに、金属も併用することで、より違和感の少ない入れ歯を作ることが可能です。
具体的には、樹脂だけでは耐久性が低く、厚みを持たせる必要がありますが、これが違和感の原因になることがあります。一方、エステショット義歯では、樹脂で厚みを持たせる部分に金属を使用することで、金属の耐久性を活かして薄く作ることができ、違和感を軽減できます。
この他にも、部分入れ歯にはさまざまな種類があります。
患者様の口内状況や希望する条件によって、どちらの治療が適しているかは変わります。また、口内の状況によってはブリッジ治療が適用できない場合もありますので、注意が必要です。以下の条件に当てはまる場合、ブリッジ治療はできません。
上記の条件に該当する場合は、部分入れ歯かインプラントを検討しましょう。ブリッジが可能な場合、特に抜けた歯が1本程度であれば、ブリッジも良い選択肢かもしれません。ブリッジは取り外す必要がなく、天然歯と同じように管理できるため、部分入れ歯よりも不便さを感じにくい可能性があります。
ただし、長期的な視点で考えることも重要です。ブリッジは支えとなる健康な歯を削る必要があり、削った部分は再生しません。これが歯の寿命に影響を与え、脆くなるリスクがあることを理解しておく必要があります。
また、ブリッジの寿命は7〜8年程度と言われています(個人差あり)。一方、自費の入れ歯は長期間使用できる場合が多いです。若いうちから長く使うことを考えると、入れ歯かブリッジのどちらを選ぶべきか慎重に考えることが大切です。
若い人でも部分入れ歯を使用している方は一定数います。部分入れ歯の使用が周りにバレたくないという方も、最近では目立ちにくく快適に使用できる種類が増えていますのでご安心ください。
ただし、目立ちにくく快適な部分入れ歯を希望するのであれば、歯科医院選びが重要です。入れ歯作りに精通した歯科医院を選んで相談してみることをおすすめします。
目立ちにくい部分入れ歯で治療をご希望の際は、大宮いしはた歯科へお気軽にご相談ください。
SHUNJI.MATSUDA