歯の硬さと補綴物(ほてつぶつ)について

歯の硬さと補綴物(ほてつぶつ)について

院長 松田 駿司
SHUNJI.MATSUDA

歯の硬さについて

歯に詰めたりかぶせたりする材料にはいろいろな種類がありますが、それぞれの硬さによって、噛み合う天然の歯に影響を与えることがあります。例えば、硬すぎる材料は噛み合う歯をすり減らしたり、壊れやすくしたりする可能性があります。そのため、歯と補綴物(かぶせ物や詰め物)との硬さのバランスがとても重要です。

ビッカース硬度とは

ビッカース硬度は、物の硬さを測る方法の一つです。
ダイヤモンドの先で物に小さなくぼみを作り、その大きさで硬さを判断します。たとえば、エナメル質(歯の表面)はとても硬く、ビッカース硬度が高いです。逆にチョコレートは柔らかく、ビッカース硬度は低いです。この硬さを測ることで、材料がどれくらい強いかを知ることができます。

セラミックの歯は良いのか?

多くの人は、見た目が美しいという理由でセラミックを選びます。しかし、天然歯のエナメル質の硬さ(ビッカース硬度)が270~366 HV(HVは硬さの単位)であるのに対して、セラミックは400~485 HVとかなり硬いです。これは、セラミックが壊れにくい一方で、噛み合う天然歯をすり減らしたり、壊れやすくしたりするリスクがあることを意味します。最初はしっかりと噛み合わせが調整されていますが、時間が経つと硬さの違いから問題が生じることがあります。
とはいえ、セラミックが必ずしも悪い選択というわけではありません。実際、セラミックは衝撃に対してはそれほど強くなく、むしろセラミックの方が欠けやすいこともあります。加えて、セラミックは表面が滑らかで汚れがつきにくく、色も変わらないため、見た目や清潔さを保つには優れた材料です。
要はどこの歯を補うかによってセラミックが適しているのか?ジルコニアが良いかなどを説明と提案をする歯科を選ぶことも患者さんには重要なことです。

金歯は確かに素晴らしい

一方で、金のかぶせ物は天然の歯と硬さが近く、噛み合う歯を痛めるリスクが少ないです。しかし、金色の見た目が気に入らない人も多いため、選ばれにくいことがあります。
しかしながら、金歯はむし歯の再発リスクがとても低く、昭和世代の方は金歯にすることがオシャレであったという時代もあります。

硬さの指数

硬さを測るにはいくつかの試験法があり、その中でも「押し込み硬さ試験」が広く使われています。これは、ダイヤモンドのような硬い物を材料に押し込んでできたくぼみの大きさで硬さを判断する方法です。この方法で測った歯科材料のビッカース硬度は以下の通りです。


天然歯より硬い材料

ジルコニア 1300 HV(ビッカース)
セラミック 400~485 HV(ビッカース)
18K合金 400 HV(ビッカース)

天然歯または同様に柔らかい材料

天然歯(エナメル質) 270~366 HV(ビッカース)
12%パラジウム合金 227 HV(ビッカース)
20K合金 220 HV(ビッカース)
ハイブリッドレジン 190 HV(ビッカース)
硬質レジン歯 30 HV(ビッカース)

硬さは、材料を選ぶ際の重要なポイントです。例えば、入れ歯を作る場合、天然歯よりも硬い材料は美しく、強度も高く、長持ちしますが、噛み合う天然歯にダメージを与える可能性があります。逆に、天然歯よりも柔らかい材料は、天然歯を傷めることはありませんが、時間が経つと擦り減ったり、欠けたりして噛み合わせが悪くなることがあります。
最終的に、歯の修復に使う材料は、患者さんの口腔内の状態やニーズに応じて選ぶことが大切です。そのため、歯科医とよく相談して、自分に最適な材料を選ぶようにしましょう。

当院では、ライフバランスを崩すことなく、自分に合った良い歯を選べるようデンタルローンやクレジットカードでのお支払いも可能です。お気軽にご相談下さい。

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